波乱万丈の味、それが牛タン

お酒と牛タン

うちの娘は食べ盛りで、二言目には「からあげ食べたい」と言う。毎日学校から帰ってくるなり「今日の夜ご飯何!?」と聞いてきて、からあげじゃないメニューを挙げると必ず
「あーあ、からあげ食べたかったのに」と残念そうに言う。そうそう毎日唐揚げなんて作れないわよ、あなたたちの健康のこともあるしね。それでも生姜焼きとかかつ丼とかならまだ納得してくれるけれど、「アジの干物」を出した日には、「おかずはどこ?」と聞いてくるのでよほどのお肉中毒である。

そんな娘なので、焼肉も大好きだ。特にカルビが大好きで、延々とカルビを食べていられる。たまには違う部位も食べてみたら?とロースやハラミなんかも薦めてみるのだけど、自分の食べたくないもので腹が膨れるのが許せないらしい。

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→ 知って得する牛タンの種類

それなら牛タンは?と薦めてみたけれど、一口だけ食べて「もういい」とのこと。肉食娘よ、まだ牛タンの美味しさがわからないのね〜。やはり若いな、と思う。牛タンの美味しさがわかるのはある程度年季の入った大人だけなのかもしれない。そういえば私も小さい頃はあまり牛タンって食べてもおいしいと思わなかったっけ。肉食娘ほど偏食ではなかったけれど、カルビとかロースとか王道のお肉ばかり食べていた気がする。人生で色々酸いも甘いも経験していくうちに、いつの間にか牛タンを美味しいと思うようになっていたのだ。
波乱万丈の味、それが牛タン。肉食娘よ、いつかきっとその美味しさがわかる女になれ。

知って得する牛タンの種類

牛タンの種類

家族で映画を見に行くときは必ずその近くにあるフードコートを利用している。子供たちはハンバーガーが大好きなので、ハンバーガーショップでお昼を買い、私と夫はたいがい牛タンのチェーン店で大好きな牛タン定食を堪能している。この店、チェーン店なのに結構おいしい牛タンがお手頃価格で食べられるのだ。あわよくば、量が2倍だと嬉しいけれど。

そのお店では「たんなか」と「たんもと」の2つの定食に別れている。たんなかとはつまり、牛タンのなかほど、たんもととはつまり牛タンの根本の方なのかな、という区別はつくけれど、どっちがどういう種類なのかということはよくわかっておらず、食いしん坊な私は同等の値段でも量が多い「たんなか」を頼むことが多かった。きっと「たんもと」の方が、単価が高い分おいしいのだろうけれど、食べた後に物足りなさを感じたくなかったのだ。

だけどある日、「たんもと」を頼んだ夫に一口食べさせてもらい、その美味しさに驚いた。
(参考:食べれば食べるだけやみつきになる

脂の乗り方が全く違ったからだ。同じタンなのにこうも違うの!?

感銘を受けた私は牛タンについてちょっと調べてみた。牛タンには「タン先」「タン中」「タン下がり」「タン元(これ以外にも呼び方は様々あるそうだが)」の4種類があるそうで、タン先は脂身が少なく弾力が強いため、タンシチューなどに使われることが多い。タン中は脂身、弾力とも普通なので、焼肉屋で出てくる「タン」とはこの部位であることが殆どだ。タン下がりは筋が多くて固いため、タンバーグなどミンチにして使われることが多い。そしてタン元は柔らかくて脂身が多いため値段が高く、焼肉屋で「上タン」を頼むとこれが出てくる。牛肉には様々な部位があって、タンはその一つであるが、そのタンにも部位があると知って驚いた。知って得する牛タンの種類をせっかく覚えたので、これから牛タンを食べる際には参考にしようと思う。

安い牛タンをおいしくする魔法のような調理の裏技

牛タン調理の裏技

うちのお隣さんは仙台出身で、一年に2度ほど実家に帰るそうだ。そのたびにお土産として牛タンとずんだ餅を買ってきてくれる。お肉・スイーツ大好き一家の我が家としては本当にありがたい。仙台は本当に食べ物がおいしくて、我が家でも一度は旅行に行こうと話しているほどである。

そんなお隣の奥さん、牛タンにはちょっとうるさいそうで、こちらで購入する安い牛タンの調理法にもこだわりがあるそうだ。その調理法、目から鱗の上に本当に舌がとろけるほど美味しくなるので、ここで紹介したいと思う。

こちらのスーパーで購入できる牛タンと言えば、たいがい赤身の多い肉質である場合が多い。この牛タンをそのまま塩を振って食べるだけでもまあ旨いのだが、ひと手間ふた手間加えることによって本場仙台で食すような本格牛タンになるそうだ。

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まず水300ccに塩小さじ1杯、重曹小さじ2杯の液体を作り、その液体に牛タンをまんべんなく漬ける。そのまま半日から1日ほど待つ。そして牛タンの水分をよく拭きとり、ラップに包んで一日熟成させる。そして焼く。たったのこれだけで、安い牛タンが驚くほど美味しくなるのだ。

こんな風に手間暇かけてまで美味しくさせようとは、あまり私たちの住む地域の人は思わないのではないだろうか。仙台出身の奥さんだからこそできる、牛タン愛を感じさせる一品である。是非お試しあれ。

牛タンの美味しさを科学的に解説してみた

牛タンの美味しさを証明

ぽっちゃりの息子(中1)が運動部に入ってからというもの、ものの1ヶ月で2kg痩せたそうだ。それまでが運動しなさすぎたということもあるけれど、運動部の活動量恐るべし。運動部だけじゃなく、普段の勉強だってきっとカロリーを多く使うに違いない。寝る時ですらカロリーを消費するくらいなのだから、頭を使うときのカロリーの消費量は一体どれだけのものになるんだろう。

そんな息子が「焼肉食べたい!絶対食べたい!」とでかい図体で赤ちゃんのような駄々をこね始めたので、とある週末の夜、食べ放題の焼肉店に行った。まったくもう、と言いながらも私に尻尾があったらきっとブンブン回っていたはずである。

もっぱら寝る時くらいしかカロリーを使っていない私なので、もちろん体重は増える一方である。せめてカロリーの低いものを〜と牛タンばっかり食べていたら、夫に「牛タンって脂肪分多いんだぞ」と言われてしまった。えぇっ!?そうなの!?わたしゃてっきり牛タンって低カロリーなんだとばっかり…。

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→ 我流で焼く牛タンこそ最高

とは言え、結局牛タンとカルビばっかり食べてしまった反抗期な私?。

でもちょっと悔しくて帰ってからネットで調べてみた。するとやはり牛タンには脂肪分が結構含まれているとのこと。だけどカルビなんかに比べたら3分の1くらいなんだそうだ。ほら見ろ、私の罪悪感を返せ。にしても牛タンがあんなに美味しいのって、やっぱり脂肪分が含まれているからなのね。ちなみに旨み成分であるイノシン酸も豊富に含まれているとのこと。さらにレモンをかければ、牛タンの旨みと塩味に酸味が加わって絶妙な味になるんだそうだ。牛タンの美味しさを科学的に解説してみたはいいけれど、さっき食べたばかりなのにもう牛タンが恋しくなってしまった。だってまだレモンをかけるの試してないしぃ〜。

来週もまた息子に駄々をこねてほしいと思う母(40歳)なのであった。

食べれば食べるだけやみつきになる

やみつきになる牛タン

我が家では毎週日曜の夜は外食と決まっている。子供たちが小さい頃は一緒に揃ってご飯を食べるのが当たり前だったけれど、大きくなった今では部活や友達との約束もあってなかなか家族一緒にご飯を食べる機会が減ってしまったということもあり、この日曜の夜の外食が一週間で唯一家族揃ってご飯を食べられる貴重な時間なのだ。

日曜の夜が近づいてくると、「日曜のご飯はどこで食べようか」という話題になる。誰かの誕生日とかであれば決定権は誕生日の人にあるけれど、そうでなければたいがいが多数決制だ。ちなみに先週は焼肉食べ放題だった。一番高いコースを選んだこともあり、牛タンを家族で食べまくった。もう一生牛タンは見たくないね、というくらい食べまくった。来週は絶対に寿司だね、エンガワ、中トロ、トロサーモン、マグロ…焼肉を食べながら他の食べ物で盛り上がるのって相当食いしん坊な人のすることだと思うけど、うちは結構そういうのがある。

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→ 牛タン料理の美味しいお店の見分け方

今週の日曜のご飯はきっと、寿司なんだろうなあと思っていたけれど…。

週末が近づくにつれて、私の舌はあの牛タンを欲するようになっていた。もう見たくないと思えるくらい、きっとお店の人が来るなと思うくらい食べたはずだと言うのに…。だけどさすがにまた焼肉に行って、しかも牛タンを食べたいなんてさすがに家族でも引くよね〜と思っていたら、何と私以外の家族たちもみんな私と同じことを思っていたようで、結局その週の日曜の外食もその前の週と同じ焼肉店に行くことになったのだった。

食べれば食べるだけやみつきになる牛タン、恐るべし。我が家が寿司に行けるのはいつのことやら…肉食一家である。

牛タンを初めて食べた友達の感想が・・・

牛タンを食べた友達

キムタクが結婚していることを想像してはいけない。想像してしまったら最後、キムタクと妄想でデートをすることも結婚をすることも、罪悪感を抱かなくてはならなくなってしまうからだ。

食べ物の白子が何であるかを想像してはいけない。想像してしまったら最後、あの食感に嫌悪感を抱かなくてはならなくなってしまうからだ。

ピータンについてあまりジロジロ見たり、この部分が何なのかと深く追求してはならない。追求してしまったら最後、どの辺がダチョウのどの辺なのかとゴールのない迷路に突入してしまうからだ。

それらと同じように、今食べている牛タンが、牛のどこの部分だったのかなんて追求してはならない。牛タンは牛タンという食べ物であり、牛のどこに属していたかなんていちいち考えていたら…箸が止まってしまうだろう。

それは牛タンに限らず、ホルモン全般に言えることでもあるけれど。

私の友達と一緒に焼肉を食べに行ったとき、彼女の言動に私はうんざりしてしまった。その友達は牛タンが食べられないそうだ。何故なら牛タンを初めて食べた友達の感想が、「牛とディープキス」だったからだ。それさあ…言うなよ!みんなそこまで追求しないだけでしょ!それ言われたら牛タン食べる気失くすわ!散々彼女に悪態をつきながら、それでも私の箸は牛タンを口に運び続けていたのだが。

いいのだ、別に。どこの部位だろうが、どの動物のどの部分だろうが、キムタクが結婚していようがしていまいが、そんなことは気にしなければ、事実はないのと一緒なのだから(いいのかそれで!)。

我流で焼く牛タンこそ最高

我流の牛タンの焼き方

うちには食べ盛りの中学生が二人いる。焼肉に行くときは、食べ放題のある店でないと会計が恐ろしくておちおち味わってなどいられない。ちょうど家から車で5分ほどの場所に食べ放題で有名な某焼肉店ができたので、今では月に一度、給料日後の週末に家族みんなで行くことにしている。私たち夫婦の食欲は昔より落ちているのであまり元は取れないけれど、その分息子たちがモリモリ元を取るくらいの勢いで食べてくれる。食べ盛り中学生の口に焼きたての肉がドンドン消えていくのは、見ていて気持ちがいい。

お肉の頼み方にもルールがあって、お腹が空いている最初の方は薄い肉しか頼むことはできないことになっている。何故なら最初の方はお腹が空きすぎて、厚いお肉が焼けるのを待つことができないからだ。だから薄切りのロースやカルビ、それから牛タンから頼むことにしている。子供たちのお肉の焼き方と来たら…ほぼレアなのでは?と思うくらい、焼きあがるのを待つことができない。
(参考:波乱万丈の味、それが牛タン

それじゃあお腹壊すよ、もうちょっと焼いてから食べなさいといくら私が口酸っぱく言っても、馬の耳に念仏、肉を前にしたライオンに待て、である。本当ならば牛タンは一面をしっかり焼いて肉の形が歪んでから、一度裏返して焼いて食べる、というのが一番美味しい食べ方らしいけれど、我が家の肉を前にしたライオンたちは、網に乗せてまだちゃんと焼けていないうちからひっくり返してちょっと待ち、口に流し込む、というやり方である。カレーは飲み物、だと言ったタレントが昔いたけれど、子供たちを見ていると、肉が錠剤のように見えてくる。

まあそれでも火は通っているらしく、お腹を壊したことは一度もない(内臓がライオン並だったりして。よい子は真似しないように!)ので、我流で焼く牛タンこそ最高なんだろうな、と二人の食べっぷりを見ながらしみじみ思うのだ。